(最後の断末魔が聞こえた)
(歯がガチガチ震えるのを堪えようと唇を噛んだ)
(駄目だ、今音を立てては)
(バレてしまう、殺されてしまう、
私も同じ様に同じ様に同じ様に同じ目に)
(眼前の、光の隙間が広がる)
(嫌だ嫌だ嫌だ、このままでは、
殺されてしまう、
殺されて
…?)
(誰かが腕を優しく掴み、私をクローゼットの中から連れ出す)
『━━━く、━━ろ』
(…?)
(手を引かれ、そのまま何処かに連れて行かれる)
(薄暗い森の中、冷たく土を踏みしめた)
(手を離した誰かが、私の背中を押すそれに促されるように)
(それが誰かなんて助かればどうでも良かった
私は走った)
(足に刺さる枝も気にせず、
なりふりも構わず森を駆け抜けた)
(殺されてたまるものか)
(━━生き延びて絶対に復讐してやる)
(そう固く心に誓った)
№記憶ノート02