………っ……


(君への恋心に落ちてしまいそうだ)

(レテは、俺にそう告げられて戸惑いつつ、どうしていいか分からない様子で)

(やがてハープを奏で始めた)






(〜♪)

──あなたの言葉が揺らすのは
小さな舟に波を立てるように
心の奥底、静かな湖

期待と不安が手を取り合って
喜びや、幸せが胸を刺すのに
まだあなたの真意は霧の中

「惚れそう」と囁く声が
遠くに見える灯りみたいで
近づきたいのに、近づくほど、また離れてく

けれどもう戻れない
この胸の震え──


(これが精霊である彼女なりの返答の仕方)

(この歌詞は今の彼女の心境を現しているのだろう)
惚れそう