名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

……ユウ?
君、そんなところでなにを──

(彼と目が合えば驚いたのか僅かに目を見開き、すぐにこちらの腕を引くとそのまま手近な空き部屋へと連れ込んだ。)

……どうした?なにかあったのか。

さっきまで談話室で楽しそうにしていただろう。
他学年のやつらともあんなに話し……ああ、もしかしてうちの寮生がなにかしたのか?

……変に庇わなくてもいいぞ。正直に答えてくれ。
大切な賓客に無礼を働くなんて、副寮長である俺の責任でもあるからな。……しかるべき行動を取るだけさ。