名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

(ガチャ……)


……誰だ?

なあんだ、ユウか。びっくりしたぜ、いつもジャミルや他の寮生たちはノックしてから入ってくるからさ。
どうしたんだ?こんな時間に。

……「迷子になった」?
えっ、この寮ん中でか?結構ユウはうちに泊まってくこと多い気がするけど……いや、まあおんなじような部屋ばっかりだし迷っちまうのも仕方ないのか……?

大変だったなあ、ユウ。
じゃあ、オレが部屋まで連れてってやるから──

……ユウ?
大丈夫か?ちょっと顔色が悪いぞ。……そんなに迷子になったのが怖かったのか?
……そっか。その気持ち、ちょっとわかるぜ。暗くて一人ぼっちだと悪いことばっかり想像しちまうんだよなあ。

うん……よし、今から真っ直ぐ部屋に戻るのはやめよう。
こういうときって、そのまんま寝ちまうと嫌な夢見たりするだろ?だから駄目だ。

う〜ん、そうだなあ……怖いのを忘れてぐっすり眠れるようにするには……。