名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

カリム:はあ〜〜〜〜〜……。
なんか最近ユウのやつ、あんまりスカラビアに遊びに来なくなったよなあ。放課後様子を見に行っても、他のやつと遊んでるみたいだしさ〜。

ジャミル:……フン、いいことじゃないか。
むしろ今までがおかしかったんだよ。ほぼ毎週のように泊まりに来るなんて……スカラビアは宿泊施設じゃないんだぞ。

カリム:それはそうなんだけど……絨毯のやつが、すっげー寂しがってるんだよなあ。あいつユウを乗せて空を飛ぶのが大好きみたいだし、ユウが「乗せてくれたお礼に」ってブラッシングしてやったりしてるだろ?アレが楽しみみたいでさ〜。
最近だと、他の寮生も「今週は監督生来ないんですか?」って訊いてきたりするし……。
……なあ、ジャミル。やっぱりユウがいないとみんな寂しいんだよ。なんとかして、またスカラビアまで遊びに来てくれる方法ってないかな?

ジャミル:……なにが"みんな"だ。お前が一番、寮の玄関をソワソワと見つめてる癖に……。
はあ……仕方ないな。一度、俺からユウに声を掛けてみるよ。確か昨日「魔法史の課題が大量に出された」とエースが喚いていたから、それを手伝ってやる名目で夕食に招待しよう。あいつの好物を出せるように用意しておく。
……だがな、カリム。先に言っておくが、ユウが"自分の意思で"俺たちと距離を置いている可能性だってあるんだ。
その場合、俺はあいつに無理強いをしない。お前が潔く諦めろ。

カリム:!……ユウが、自分の意思で……。
で、でも。もしそうなら、オレたちがなにかしちまったのかちゃんと話し合って──

ジャミル:カリム。

カリム:っ……わ、わかった。ユウが嫌ならちゃんと諦めるし、絨毯にもそう伝えとく。
……う〜……ユウ、来てくれるかなあ。

ジャミル:……さあな。