名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

……なんだ?今回は随分と回りくどいことをするじゃないか。
どうせ、俺になにか頼み事があるんだろう?
前置きはいいから、さっさと本題に入ってくれ。時間が惜しい。

……お、おい。まだ続けるつもりか?
もういい、そんなに何度も言わなくてもわかったから……。

(静止の声を無視して思い付く限りの褒め言葉を並べると、目の前の彼は訳がわからない、といった表情で頬を染めていった。)

っ、……なあユウ。
君は、なにか面倒事を押し付けたいからそんな風に俺を持ち上げてるんだよな?……そうだろう?
なら……君の作戦勝ちでいいから、もう勘弁してくれないか。