……まあ、気持ちはわからなくもない。
どうして自分自身のことなのに、こんなにも許せなくて糾弾したくなるんだろうな。
……現状を嘆いて、自分を憐むばかりで。
周りの人間を見下していた癖に……事を焦って、失敗して、暴走したのは自分自身で。
それでも、手の中にあったかもしれない"もしも"を願うことが止められない。
……俺も、そんな惨めで情けない自分が嫌いだったよ。
──お人好しな誰かさんのおかげで、今はそんなこと思いもしないがな。
(思わぬ言葉に目を瞬かせると、こちらの様子を見た彼は悪戯な笑みを浮かべた。)なにせ俺が挙げた内容一つ一つに「そんなことはない」だの「そこも魅力的」だの、ご丁寧に否定しては無理矢理長所に置き換えていったんだ。……悩んでいるのも馬鹿馬鹿しくなるさ。
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その「誰かさん」って……