名前:ジャミル・バイパー

40

うっとりです

……まあ、気持ちはわからなくもない。

どうして自分自身のことなのに、こんなにも許せなくて糾弾したくなるんだろうな。

……現状を嘆いて、自分を憐むばかりで。
周りの人間を見下していた癖に……事を焦って、失敗して、暴走したのは自分自身で。
それでも、手の中にあったかもしれない"もしも"を願うことが止められない。
……俺も、そんな惨めで情けない自分が嫌いだったよ。

──お人好しな誰かさんのおかげで、今はそんなこと思いもしないがな。

(思わぬ言葉に目を瞬かせると、こちらの様子を見た彼は悪戯な笑みを浮かべた。)

なにせ俺が挙げた内容一つ一つに「そんなことはない」だの「そこも魅力的」だの、ご丁寧に否定しては無理矢理長所に置き換えていったんだ。……悩んでいるのも馬鹿馬鹿しくなるさ。

その「誰かさん」って……