名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

……ユウ。

(会話が一段落したタイミングでふと改まって名前を呼ばれ、視線を上げると彼が気遣わしげに顔を覗き込んできた。)

君、体調が悪いだろう。
顔色でわかるよ。……変に気を遣わなくてもいい、今君の近くにいるのは俺だけだからな。
見たところ熱はなさそうだが……大丈夫か?
保健室まで付き添ってやるから、午後の授業は休んだらどうだ。先生やエースたちには俺から伝えておくよ。

……立てそうか?
無理なら……まあ、運んでやる。君さえよければだが。