名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

ふっ……随分と楽しそうに話すじゃないか。
その様子だと、先の旅行で随分と俺たちの故郷を気に入ってくれたみたいだな。

俺も、あの日の君の様子は印象に残っているよ。
食べ歩きに夢中になって、あり得ないくらいに口の周りをソースまみれにしていただろう。
あのグリムといい勝負の食べっぷり、余程「絹の街」の食事が好みの味だったんだな。

なにか再現したい料理があるなら、レシピを教えてやってもいいぞ。