名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

そうか……。まあ、こればかりは仕方ないからな。
結果はともかく、君が悔いのないように想いを伝えられたならよかったんじゃないか?
もちろんすぐに忘れることは難しいだろうが……君の周りではなにかとトラブルが多いだろう。日々の忙しさに追われていれば自然と思い出すこともなくなるさ。

……なんて、無関係の俺が言ったところで君の涙が止まるはずもないよな。
ほら、ハンカチ。使っていいぞ。

……それと、キッチンを少し借りてもいいか?
なにか温かい飲み物を用意するよ。