名前:ジャミル・バイパー

29

うっとりです


っお、おい。なんだいきなり……!動きづらいから早く離れてくれ。
君と違って、俺は宴の準備で忙しいんだ。……ああ、暇ならこれを談話室まで運んでおいてくれるか。
君が手伝ってくれれば、その分早く宴を始められるからな。その空きっ腹も喜ぶだろ。

(ほら、とこちらの手に水差しを持たせると、彼はあっという間に腕の中から擦り抜けていった。)

じゃあ、頼んだぞ。溢さないように気を付けてくれ。

もたつきながら運んでいく