名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

な……っ!?
馬鹿……っ、ユウ!!!!

(紅蓮の花の前へ飛び出したこちらを逆に庇うように引き倒すと、覆い被さった彼が必死の形相で声を上げた。)

っはあ……なにを考えているんだ、君は!
倒れていったこの学園の連中を見ただろう!
俺は君に庇われるほど弱くないし、有り難いとも思わない!

いいか、こんな馬鹿な真似は二度と──

でも、私魔力ないので……