名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

──目が覚めたか、ユウ。
ああ、無理に起きなくてもいい。そのまま横になっていろ。

(こちらの肩をそっと押して制すと、そのまま汗で張り付いた前髪を除けて額に手のひらが当てられた。)

はあ……少しは下がったか。
……ん?ああ、今日は養護教諭が不在らしくてな、代わりに俺が付き添っていた。
君、俺と話していたら急に倒れたんだぞ。覚えてないか?

ごめんなさい……