それは……元の世界に戻れるかどうかわからないからか?
君がいた世界には魔法がなかったと聞いているし、この学園生活を不安に思うのも仕方がないとは思うが……。
俺からしたら、君は上手くやっているように見えるんだがな。……案外自分ではわからないものなのか。
……ユウ、少し肩の力を抜いたらどうだ。
そんなに心配する必要はない。今までも、君になにかあれば周りの連中が放っておかなかっただろう。
俺だって、君には特別目を掛けているつもりだ。……まあ、それが伝わっていなかったからそんな気持ちにさせてしまったんだろうが……。
……俺じゃ、君の不安を拭うことはできないか?