──アンタ、それ本気で言ってるの?
呆れた……散々優しいだの紳士的だの言っておいて、肝心なジャミル自身の本質がまったく見えていないじゃない。
そこまで行くと、無知を通り過ぎていっそ軽薄ね。思い込みに任せて他人への思考を放棄しすぎだわ。
精々"いい後輩"止まり?異性として意識されてみたい?
アンタ……ジャミルみたいな打算で動く人間が、ただの後輩に目を掛けると思うの?
少なくとも、アンタにとっては「優しくて紳士的」なんでしょう?そんな言動、あんな悪い男がなんの目的もなくするとは思えないわ。
(一度溜め息を吐いた彼は、こちらの額に人差し指を突き付けた。)
……いい?アタシが今言った言葉の意味を、その足りない頭を必死に使って考えてみなさい。
これはアンタが自力で答えを見つけることに価値があるの。
……それができないのなら、お子様なアンタに恋愛はまだ早すぎたということよ。ジャミルのことは潔く諦めなさい。