……どうしたんだ?今日は随分とよく喋るじゃないか。
君は普段そこまで積極的に話す方ではないだろう。そんなに休みなく話し続けていたら疲れないか?
ほら、紅茶を淹れてきたから飲むといい。君の分はスパイスを少なめにしてある。
(差し出されたカップを受け取る際お互いの指先が触れ思わずギクリと肩を揺らしてしまうと、それに気付いた彼がからかうように小さく笑った。)
ああ……もしかして君、緊張しているのか?
この部屋に、俺と二人きりだから。
ふっ……さっきから様子がおかしいとは思っていたが、まさかそんな可愛らしい理由だとはな。
安心しろ、別に取って食ったりはしないさ。