名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

(なんだ俺か……。)

……まあ、そうだな。
同じ屋根の下で生活を共にしている分、他寮の連中より惹かれる機会が多くなるのは当然だろう。
加えて、お前は世間知らずの箱入り娘だ。経験豊富で頼りになる人間が近くにいれば、つい恋心を抱いてしまうのも無理はない。……まあ、その"相手の男"がお前のことをどう思っているかは知らないが。
少なくとも、能天気で甘ったれな面には心底辟易しているんじゃないか?……ああ、あとはお人好しすぎてトラブルにすぐ巻き込まれるところもか。
昔から何度言ってもお前は聞かないからな……まったく。

……………。
まあ、それでも……なにかあればすぐに自分だけを頼ってくる一途さは、"そいつ"もある程度評価しているんだろうが。

……コホン。
それで、恋愛相談だったか?
……そうだな……お前が"その男"と結ばれたいなら、回りくどい言葉を並べるより直球で想いを伝えた方が効率的だと思うぞ。
お前は昔から緊張するとすぐに口が回らなくなるし、手っ取り早く「子どもの頃からずっと好きだった」と簡潔な言葉を使った方が確実だ。
うだうだと煮え切らない態度のお前を待っているほど、俺も暇じゃないしな。

……………。

それで?
お前、俺になにか伝えたいことがあるんじゃないか?
……話してみろ。ちゃんと聞いてやるから。