はあ……。
(食い意地の張ったユウが食べ物で釣っても反応しないとは……。
どうやら今回は相当臍を曲げているらしいな……。
まあ俺も口うるさく言ってしまった部分はあるかもしれないが、こいつだって無駄に頑固だし聞き分けがなさすぎるだろう。
……なにが先輩は心配しすぎです、だ。
ここがどこだかわかってるのか?素行の悪い連中ばかりが集まった男子校なんだぞ。
心配なんてしすぎるくらいでちょうどいい。何度トラブルに巻き込まれたらわかるんだ、こいつは……。
……だが、このまま子どもみたいに拗ねられ続けてもあとが面倒だな。
学年関係なく顔が広いこいつのことだ。見知ったやつに愚痴なんて零されたら、あとでどんな尾鰭の付いた噂を流されるか……。考えただけで頭が痛い。
なんとしてでも、それだけは避けないと……。
……だが、こいつが食べ物以上に執着していることなんてあるか?
普段は大喜びするはずの宴の料理でも駄目だったし、取り寄せたシルキーメロンや豊作村の林檎の話題も無視。
他にもっとユウが好きなものなんて──
……………。)
なあ、ユウ。
今日の放課後、俺と麓の街へ出掛けないか?
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行きたいです!!