っふ……なんだそれ。だからそんなキョトンとした顔をしていたのか?
あれだけ遠くから笑顔で駆け寄ってきて、肝心の話題がなにも思い出せないなんて……くくっ。
(余程面白かったのかひとしきり肩を揺らして笑うと、やがてこちらに向き直り着席を促すように椅子を引いた。)
はあ……君は本当に面白いやつだな。
その様子だと重要な話の確率は低いだろうが……もしもの場合もあるし、思い出せるまではこのまま他の話でもしていよう。
個人的にも、君が話したかった内容に興味があるしな。
……帰寮時間までには思い出してくれよ?