名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

!……ははっ、君の話題提起はいつも突然だな。
もしかして、ここに並んでいる煌びやかな服を見て先日『群青の街』であったという結婚式でも思い出したのか?……それとも、こうして特別な日のための服を選ぶ状況が君の思い描く"それ"に近かったか。

いずれにせよ、この場に二人きりでよかったよ。……他の連中がいたら、緩んでいる俺の表情を見てからかわれそうだ。
誰が発案したかは知らないが、この島のバースデー企画には感謝しないといけないな。

(穏やかに笑った彼はそのままテイラーが用意した衣類の吟味を再開し始め、こちらも横に並んで眺めていると不意に声を掛けられた。)

──どんな衣装なんだ?

いや、俺が今から着る服じゃなくて。……結婚式の方だよ。君のいた異世界では、女性はどんな婚礼着を身に纏うんだ?
……色や、素材は?

純白のドレスとベールの説明をする