名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

そうは言っても仕方ないだろう。授業開始まであと5分もないんだぞ。
次はトレイン先生の魔法史だから、走って悪目立ちするのは避けたいし……この速度で歩くのが一番安全なんだよ。

ほら、もう少しだから頑張れ。
教室までは俺が手を──

……っあ、いや。

(慣れた所作でこちらと一度手を重ねるも、ハッとした様子ですぐに離れた。)

すまない、ここが学園内だということを忘れていた。
……君と手を繋いで入室なんてしたら、それこそ悪目立ちするな。