名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

ああ……今夜は満月だったんだな。
普段ゆっくりと空を見上げるという機会がないから、君に言われるまで気付かなかったよ。

(こちらに倣って夜空を見上げた彼は、感嘆したように小さな溜め息を洩らした。)

……不思議だな。

なんだか、いつもよりも大きくて……綺麗に見える。

──今なら手が届きそうだ。