〜〜っ、ゲホッ……!
(急に咽せたことに驚きつつも背中を摩ろうと近付けば、僅かに頬を赤くした彼に片手で制された。)
はあ……いや、大丈夫だ。
……それよりもユウ、君に一つ言っておかなければいけないことがある。
いいか。
君がどういうつもりで今の発言をしたのかは知らないが、俺は在学中にそういったことをするつもりは一切ない。
……当然だろう、なにかあったときに学生の身分では責任が取れないからな。
これから先も……異世界から来た君と平穏に暮らしていくためには、金銭はもちろん社会的地位も必要だ。俺はどちらも妥協するつもりはないし、その障害になり得る可能性はできる限りなくしておきたい。
……君のためでもあるんだぞ、ユウ。
それに……その、別に焦る必要もないだろう。
この先、いくらでも時間はある。ずっと一緒にいるんだからな。