ふっ……ああ、そうだな。
普段の可愛らしい君も魅力的だが、今日は煌びやかで大人びて見える。君の分はその色にして正解だったな。
先輩方のアテンドがなければ、このまま絹の街のデートコースを一周したいくらいだ。
……なんて、そんなことできるはずもないがな。
さて……これで全員着替えも済んだし、そろそろ街へ向かうか。
先に先輩方の要望も訊いておかないとな……。まあ大抵はその国"らしさ"を求められるだろうから、あらかじめ行き先の候補はいくつか考えてはいるが。
……君も、気になる場所があったらぜひ教えてくれ。
──もし今回は無理でも、次の機会に必ず案内するよ。