名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

おい、勝手に夢にしないでくれ。これは現実だぞ。
……まあ、そこまで俺との関係を喜んでくれるなら悪い気はしないが……。

(話しながらこちらの頬をどこか確かめるような手付きで触ると、そのまま一度唇を重ねたあと脱力したように抱きしめてきた。)

はあ……本当に、今更夢オチなんて勘弁してくれ。
君を手に入れるために、俺がどれだけ苦労したと思っているんだ。……あれをもう一度なんて考えたくもない。