ああ……それはいけないねえ。
喧嘩をして丸一日会話も……メッセージ?とやらの返信もないとは。それではさぞかし不安だったことでしょう、お可哀想に……。
……しかし、少々意外でした。
まさかあれほどスマートで大人びたジャミルさんが、そのような子供じみた嫉妬をするとは……。
……?
ええ、これは明らかに嫉妬でしょう。愛しい恋人であるユウさんが、有象無象の男たちに寵愛されるのが気に入らないと──
……お待ちください。そのキョトンとした表情、まさか喧嘩の原因が嫉妬だと気付いていなかったとでも……?
な、なんということだ……!
確かにハロウィン・タウンで過ごす最中、ユウさんの鈍感……純粋さに驚愕したのは一度や二度ではありませんが……まさかここまで異性からの好意に無自覚な方だとは。
ああ、ジャミルさんの苦労が偲ばれます……。
ユウさんほど魅力的で愛らしい恋人が、無防備に男の眼前に晒されているなんて……。
……ですが。
もちろん、それを理由に貴方を傷付けていいわけではありませんね。
事の顛末は把握いたしました。
僭越ながら此度の諍い、我輩がお力添えいたしましょう。
お二人は我輩の大切なご友人です。願わくば、どうか末永く幸せになっていただきたい……。そのための尽力ならばどれだけしても惜しくありません。
我輩にお任せください、よい策がございますので。
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