名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

……!
ああ……やはりハロウィンの日にナイトレイブンカレッジに帰ってきて正解でした。
魔力濃度の高い学園内にいる間だけとはいえ……ユウさんに我輩のことを思い出していただけただけでなく、このような幸福に満ちたお話まで……。我輩、感激の至りです。

では……素晴らしいご報告のお返しに。
我輩からも一つ明かしたい秘密があるのですが、少々お時間をいただいても?

──実は……我輩が歩んだ人生の中で、初めて恋をした相手が……ユウさん、貴方だったのです。
ああ。と言っても、思い出したのはこうしてゴーストになったあとの話ですが。

生前を思い返せば、女性に対し心惹かれた経験こそ人並みにはあれど……そのすべてが、どこかユウさんの面影がある方ばかりでした。
花開くような笑顔が素敵だったり、爪先一つまで愛らしい仕草だったり……。無意識の内にユウさんの影を追っていたのでしょう。
……ハロウィン・タウンで過ごしたあの時間、確かに我輩は貴方に恋をしていた。
女性に対し初めて「この方の傍にずっといたい」と願い、それが叶わぬと知ったときは絶望したものです。

(思ってもみない内容にこちらがあんぐりと口を開けていると、それを見つめた彼は不意におかしそうに笑い出した。)

……っふ、あははは!
ええ、ええ!我輩、その驚いた顔が見たかったのです。
ハロウィンは皆が等しく驚き、恐怖し、楽しむためにあるのですから!……我輩からの悪戯、お気に召していただけましたか?

……「今のは嘘だったのか」?

さて、どうでしょう。……ふふふっ。