名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

……は……?

君のその言い方だと、誰かに無理矢理されたように聞こえるんだが……その解釈で合っているか。

(怒りを押し殺したような声色に思わず肩が竦むと、彼は宥めるようにこちらの背中を撫で下ろした。)

ユウ、大丈夫だ。君にはなにもしない。
……ただ、知っていることはすべて話してもらうぞ。

俺以外の……一体誰が、君に触れたんだ。

ああ、今更相手の男を庇おうなんて考えるなよ。……君にユニーク魔法は使いたくない。