名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

!……驚いたな、まだ起きていたのか。
こんばんは、ユウ。いい夜だな。

……俺か?
寝付けないから少し夜風に当たろうと思ってな。適当に外を歩いていたんだが……もしかして、君も同じなのか。

(向けられた問いにこちらが頷くと、彼はどこか機嫌よさげに目を細めた。)

……だったら、このまま二人で少し話さないか。
もちろん、君がまだ眠くなっていなければの話だが。
……今日は宴の間中ずっと、カリムや他の寮生たちに君を取られっぱなしだったからな。……できることなら、俺も君との時間が欲しい。