ジャミル:ああ、こんにちは。午後の授業も頑張れよ。
まったく……わざわざすれ違っただけの先輩相手に挨拶するなんて。律儀なやつだな、あいつは。
アズール:……ふふ。"すれ違っただけの先輩"、ですか。
ジャミル:?そう言っただろう。
……なにをニヤニヤしているんだ。
相変わらず……いや、いつにも増して気味の悪い顔をしているぞ。なんなんだ、一体……。
……………。
まさかとは思うが……お前、ユウに会えたのがそんなに嬉しかったのか?
アズール:はい?それはむしろジャミ──
……コホン。いえ、別に。
勘違いしないでいただきたいですね。僕はユウさんにそういった感情は一切抱いていませんよ。
今後もその認識は変わりませんので、どうかご安心ください。
ジャミル:なら、いいが。……………え?