名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

……そんな犬猫に話し掛けるように呼ばないでくれ。
俺は君の恋人であって、ペットになった覚えはないぞ。
まったく……。

(呆れた様子で歩み寄ってきた彼は、こちらが座っているソファーの背凭れに手を着くとそのまま顔を近付けた。)

ほら、お望み通りに来てやったぞ。なんの用だ?
……「顔が近い」?知らないな。
君に位置の指定まではされなかったからな、俺の好きな距離まで近寄っても問題はないだろう?

……早く用件を言わないと、ずっとこのままだぞ。

ジャミル先輩に構って欲しくて……