名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

【RA】

カリム:なあなあ、ジャミル!
今日なんだけどさ、夕食にユウとグリムを招待したいんだ!そんで、メインの料理は熱砂の国名物のシチューにして欲しい!
ジャミル、アレ得意だっただろ?羊と鶏肉たっぷりのやつ作ってくれよ!

ジャミル:また急だな……。
はあ……まあシチューならあまり手間も掛からないし、なんとかならないこともないが。
……それにしても、お前が料理まで指定してくるなんて珍しいな。

カリム:へへっ、この前ユウがスカラビアにシチューお裾分けに来てくれたことあっただろ?「分量間違えてたくさん作っちゃいました」って。

ジャミル:ああ、あったな。
量もないからその場にいた寮生だけで消費しようとしたのに、余計な気を回したやつがお前も呼んできて大変だった。
他人の手料理には口を付けるなと言っているのに、お前ときたら「オレも食いたい」って散々わめいて……。

カリム:悪かったって!でもそのあと、ジャミルが毒味してからちょっと分けてくれただろ?
あれすっげー美味しかったからさ、今日ユウに会えたとき改めてお礼を言ったんだ。
なにかお返しがしたいって伝えたら最初は遠慮してたんだけど、最後は「熱砂の国のシチューが食べてみたいです」って言ってくれてさ〜。

ジャミル:……なるほどな。
わかった、用意しよう。
賓客がユウとグリムだけなら量もそれ程必要ないし、少し品数を増やして薄焼きのパンに載せるスタイルにするか。

カリム:おっ、いいな!パンはシチューに浸しても美味いし、色んな味が楽しめるからユウもグリムもきっと大喜びだぜ!