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っ……はあ……?
なんだ急に……。前にも言ったが、バイパー家の力を以てしても世界を渡る術なんて見つからなかったんだぞ。
……まさか魔法も使えない愚鈍なお前が、その方法を見つけたとでも?
(苛立たしげに問われた内容になんと答えようか逡巡していると、先に痺れを切らした彼がこちらの腕をきつく掴んだ。)──いいか、ユウ。
仮にそんな方法がこの世界のどこかにあったとしても……俺はお前を自由にしてやるつもりなんて一切ない。
当然だろう。異世界に帰る前に、お前は今までの恩を俺に返す義務がある。……まさか筋も通さずに、自分だけさっさと帰るつもりか?
お前は……俺の許しを得るまで、ずっとこの世界で暮らしていくんだよ。バイパー家の従者としてな。
っ……まあ現状そんな手立てなんて見つかっていないし、すべてがくだらない与太話にしか過ぎないが。
……………おい、お前の無駄話に付き合ってやったら喉が渇いた。早くお茶を用意しろ。
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