……まあ、象の上から見る景色は悪くない。……遠景ではなく街中の人間が跪く光景が、だが。
ああ、お前がいつも情けない顔で必死についてくるのもよく見えているぞ。
何度注意してもフラフラと傘を傾けるから、おかげでパレードの見目は悪くなりっぱなしだ。
しきりに躓いて後方の隊列も乱すし……いっそお前は加わらない方がパレードの完成度は上がるかもしれないな。
本当に、愚鈍な従者を持つと苦労するよ。まだ傘を持つ腕力がある分、カリムの方がいくらかマシだ。
(つらつらと並べられていく小言に神妙な表情で頷いていると、こちらの様子を眺めていた彼はやがて空気を変えるように一つ咳払いをした。)……コホン。
まあ……このまま足手纏いなお前を放置して、パレードの進行に悪影響を与えても困るからな。
お前がどうしてもと懇願するなら、明日からは俺と──
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明日からはカリム先輩に傘を持つのを手伝ってもらいます