名前:ジャミル・バイパー

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うっとりです

はっ……まさか。
この俺と釣り合いが取れるような女なんて、そうそういるわけないだろ。俺はバイパー家の長子なんだぞ。相手にするならそれなりの人間でないと困る。
……まあ……仮に容姿も性格も申し分ない才女がいたとして、俺がそいつを欲しがるかどうかはまた別の話だが。

(不意に挑発するように目を細めると、首を傾げつつこちらの頬をゆっくりとなぞった。)

──それとも……お前がなってくれるか?
俺を夢中にさせるような、ダイヤの原石に。

が、頑張ります……!