そうとも。
人ならざれとも
なぁにをとち狂ったかそこらの妖(あやかし)を神として奉るような社に何の利益があるものか。





ところでお主
さも当然のようにわしの声に応えてくれたが
ふむ…これは姿まで見えておるな?

お主、何者じゃ
妖や陰陽の類でもあるまい
法力すら持たぬ人の身でなぜ視える?


ああ、別に取って食おうなどというつもりはない
腹は減っておらぬし
ここに囚われてからは一切の食欲が湧かぬ
まあ彼奴らの仕業じゃろうがの

えっ?そうなの?