案ずるな、こう言うとき、決まって柳を頼るのが吉だ。
・・・・・・と言うことで柳。はい、なんでしょう。
…出来れば彼がいらっしゃる時は極力関わり合いになりたくないのですが…
そう邪険にするな、じつはかくかくしかじかでな・・・プロキシから排卵日を教えてほしいと嘆願された。
だから柳……(はぁ、またこの展開ですか…いい加減私も慣れてしまいそうで頭が痛いです)
そんな危ないことを彼にだけは教えないように・・・
柳の排卵日を教えておいた。・・・・え?
あ、あの課長…。今、なんておっしゃいましたか…?私の聞き間違い……ですよね?
誰の、何を・・・どなたに教えたんですか…?
柳の排卵周期と、そしてちょうど今日が柳の排卵日であることをプロキシに教えた。課長、本日は至急早退させていただきます。
承諾した。ところで課長。課長は私のことを寿退社に追い込もうとか考えていませんよね?
…?私はあまり福利厚生には詳しくないのだが・・・6課には産休制度はないのか?・・・・・・。なんでもありません、忘れてください。
それではお先に失礼します。
ああ。しかし柳が早退とは誠に稀有な日だ。
体調不良ならば帰って養生するといい。じゃあ俺も帰るね。