どーも
藤堂「? あ、よく見たらオマエの女いんじゃん」
そースね
【目ん玉を見開いて驚いてると黒髪の男性……そうだ、めっくんの上司の人だっけ……が、つかつかと革靴を鳴らしてこっちに歩いてきた】
藤堂「皆さん楽しいお食事中ゴメンなさいね〜。俺らが用あんのはそいつ1人なんで……ってオイコラこっそり逃げようとしてんじゃねーよタコ」
男A「ッひいいいい!!すいませんすいませんスイマセンスイマセンスイマセン!!金は絶対返すんでっ……ァ痛っ!!いだいッ!!髪っ!!」
藤堂「んじゃ、そういうコトで〜。おら能見、代われ」
すんません南先輩、おれちょっと用出来たんで先行っててもらえますか
藤堂「? まーいいけど」
【上司の人がさっきまで私の手を握ってニタニタと気色悪く笑っていた男Aの髪を引っ掴んで無理やり連れて行く。周りにいた他の客も一緒に飲んでいた友達もみんなポカンとしていたが、男Aの友人らしき男性たちが「そういやアイツ、金ねぇ金ねぇって言ってたよな…」「ああ…」「俺んとこにも金貸してくれって来たぜ…」「俺も…アイツに貸しても絶対返ってこないから断ったけど…」と小声で話しているのを聞いてしまった。
なるほど、そういうことか……と納得したところでハッと気付く。
め、めっくんが死ぬほどこっちを見てる……!!】
・「
め、めっくん……これはね……?」