…、
【力の入らない手で空のペットボトルを弱々しく差し出すと、めっくんは″虚″を極めたような目でそれを捕え、震える手で私からペットボトルを受け取ろうと……、】
…
……、っ
(ドサッ)
【……したが、取り損ねて倒れた。挿入したまま、私を下敷きにして。
大きな体が降ってきて、ぐえぇ、と蛙が潰れたような声を小さく漏らしたが、私も私でめっくんを退けたり「重いから退いて」と言う気力すら無く、はふはふと必死に空気を取り込もうとするだけで精一杯、という状態だった。】
・
(あたま…あたまがぼうっとする…めのまえが…ぐらぐら…ゆらゆら…)