【あなたが抵抗しないと分かると、彼は再びあなたの唇に舌を入れてきた。反射的に舌を引っ込めようとしたが、すぐに絡め取られて、ぢゅぅ、と舌を軽く吸われる。
快感なのか不快感なのか判断のつかない感覚に襲われ、ぶるっと体が震える。
弟に、舌を入れられている。
「○○ちゃ……、」と最初はどこか切ない顔で唇を重ねていたが、次第にうっとりと恍惚の表情を浮かべるようになり、あなたの頬に手を添え、夢中で舌を絡めるようになった。
ぢゅく、ぢゅっ…、と厭らしい水音が静かな部屋に響き渡り、それにふたりの荒い吐息が重なる。
長く、しつこい口吸いに酸欠になりかけているあなたがパシパシと彼の肩を叩くと、少し間を置いてからゆっくりと離れた。名残惜しそうに、ぺろ、とふたり分の唾液が混ざった自分の唇を舐めとり、ふうふうと苦しそうに空気を必死で取り込もうとするあなたを見て目を細める。】

○○ちゃん
【口元を隠すように手で押さえるあなたに擦り寄る】
○○ちゃん、だいすき
大好き、大好き、
……だぁいすき、だよ、○○ちゃん
【ぴったり密着し、あなたの胸元にすりすりと顔を埋める。何度も何度も「だいすき」と伝えるその声は、どろどろに蕩けきった甘い重さを孕んでいた。
あなたの胴体に回した腕をきゅ、と強める。】
……○○ちゃんも、おれのことが好き……だよ、ね
【「ね?」と問いかけながらどんどん腕の力を強めていくので、あなたは痛みに顔を歪め、様子のおかしい弟に怯えながら答えた】
・「
すき、っ、好き、だよ、めーちゃん」