【どのくらい経ったか。ふたりとも数えてはいないが、とても長い時間キスをしていたように思える。
 流星のほうから唇を離して、やっと終わった、と安堵する余裕もなく、あなたはふうふうと乱れた息を整えようとしていた。対して流星は、それほど息を乱しておらず、落ち着いた様子で微笑み、あなたを眺めていた。】



○○ちゃん

【声をかけられて、顔を弟に向ける。
 流星はあなたに覆いかぶさるようにして、顔を近づけてきた。またキスされる、と身構えた瞬間、頭上から声が降ってくる。】

両親(アイツら)にも、誰にも、言わないでね

……おれたちだけのヒミツ、だよ

【小さな声でそう言って、にっこり笑った】

♭▽すき、っ、好き、だよ、めーちゃん1