(……あの。急に逃げて、たくさん困らせてごめんね。
私、環くんに彼女ができたと思って、悲しかったの)

……うん、俺はいいんだ。

君にも俺が抱くような気持ちがあると知られて……
いや、なんでもない……。

(彼は私の手をとって近くの椅子に座らせると、
跪いて目線を合わせてきた)





……俺はずっと、君のそばにいる。

俺は他の誰かと一緒になんてならない。


だから〇〇、君はそんな不安な顔をしないでくれ……。


(私を安心させようとする言葉に、思わず涙が溢れた。
彼は私の頬を手で包み、親指で涙をぬぐってくれた……)