(消毒し、ガーゼで傷口を保護する)

(滲みるのか、環くんの眉間に小さく皺が寄った)


君は俺のために手当てをし、心を痛めてくれた。
天使のように慈悲深い人だ……。

でも、また君にそんな顔をさせたくなんかない。

せめて君が心配しないよう、痛みなんて笑って済ませ
られるくらいの強さが俺にあれば……。