(ファットのところで忙しく過ごした環くんは、今晩
寮へ戻ってきた。 少し疲れが残っているようだったので、今は彼の部屋で、二人まったりと過ごしている)
ん……〇〇、もう部屋に戻るのかい……?
(就寝時間も近いので、私の肩にもたれていた彼をよそに立ち上がろうとすると、隣から不服そうな声が聞こえた)
久しぶりに顔が見られたんだ。
まだ少し、君とこうしていたい……。
(欲しいものをせがむ子供のように、環くんは隣に置かれた私の腕に手を添えてきた)
……ね、〇〇。
(……ダメ押しのような一声に負けた私は、
結局、就寝時間ギリギリまで彼の部屋に留まった)