(環くんの頬を両手で覆い、近距離で顔を捕える。
私は意味が伝わるよう"彼に言わせた言葉"を口にすると、彼は目を見開き、その言葉の意味に気づいたようだった)
(……やっぱり、ただ彼を困らせただけかもしれない。
そろそろ解放してあげようかな、なんて考えていると)
っ……
(突如。 彼が瞼を伏せ、わずかに顔を傾けた)
、
(そして一瞬、頬に柔らかいものが触れる)
(……え。 い、今のって、キ……!)
(私はわけもわからず口をはくはくさせていると、
彼に肩を掴まれ、ぐっと腕を伸ばし距離をとられた)

……っ君がしたかったこと……間違ってたら、ごめん。