名前:孤爪研磨

勇者を21回蘇生した

つアップルパイ

(友達と遊んだ日の帰り道、街を歩いていると背の高い男の子が不機嫌そうな顔で目の前を横切って行った)


(あの派手なジャージの色はどこかで見覚えあるような…と目で追っていると)



(ドンッ)!?……あ、(カシャン!)



………、ハァ



(前から走ってきた人にぶつかられて持っていた何かを落とした男の子は、それを拾うでもなく眉間に寄ったシワをさらに深くしながら、ただただ地面を凝視している…)


ハァ〜?どうすんのこれ…


絶対に拾いたくないんだけど、




(険しい顔で一点を見つめたままなにやらブツブツ言っている彼の近くに寄ってみると、足元に落としたのはスマホのようだ)


これ落としましたよ(拾う)