ッ、…!
【我に返ったのか、はっとして体の動きを止める彼。目の前には顔をぐしゃぐしゃにして泣き叫ぶあなたの姿があり、その頬は執拗に叩かれて赤く腫れていた。それを見て、今度は彼のほうが泣きそうに顔を歪ませる】

ごめん…ッごめん、○○…!
(ぎゅ)
【泣くあなたを抱きしめて、ぎゅっと目を瞑る。
わああん、わあああん、と部屋に悲痛な声が響く。なかなか泣き止むことのないあなたの首筋に顔を埋めていた彼が、ゆっくり目を開けた】
……○○
おまえ…、…お前は、な
…
…………にんしん、してるんだよ
【彼がぽつりとそう言った瞬間、しん、と水を打ったように静まり返る。あなたは涙で潤んだ瞳をいっぱいに開いて、ぱちぱち、と瞬きをした】
・「
にん……しん?わたしの……赤ちゃん?」