はいはい、今用意してやるからそんな引っ付くなって。向こうでお座りして、待ってて?

【きゅるきゅる…、と鳴るお腹をさすりながら、言われた通りリビングの床に座るあなた】

ほーら、お待たせ

今日はオムライスにしてみた。お前好きだろ?とろとろの卵かかったやつ

【あなたの目の前に皿を起き、隣に腰を下ろす彼。床に胡座をかいて、ほかほかのオムライスが乗せられた皿を持ち上げる。そしてスプーンでひとくち分を掬い、自分の口に入れた後、何度か咀嚼してあなたに口付けた。彼の口内でぐちゃぐちゃになったオムライスが、あなたの口に入ってくる】

……ど?美味し?

そっか。良かった、うまく出来てて

って…ああほら、溢れてる
しょうがねえなぁ…

【口の端からポロポロ溢れたものをティッシュで拭き取った後、再びオムライスを自分の口に入れた。
彼の口の中で咀嚼されたものをあなたが口移しで受け取り食べるという、さっきと全く同じ工程を何度も繰り返し、やがて皿の上が空になった】

ほら、お水飲んで

【当然、水も口移しで飲ませていく】

……美味しかった?

うん。なら、これでご馳走様な

【ごちそうさまでした、とあなたが手を合わせると、彼は立ち上がり皿を持ってキッチンへ向かった】

後を追うようにキッチンへ行く
11お腹空いた