…お前、よく準備できたな。ロープも、椅子も…、
体、不自由なのにさ

【すでに息のないあなたに語りかけながら、冷たい頬に触れる。しばらく顔を見つめた後、一度その場から離れる。数分後、戻ってきた彼の手にはまだ新品のロープが握られていた】

一緒に、いこ。今追いかけるから待ってて
すぐ…そっちに行くから

ハァッ…はッ……は、ははッ…、

【未だにぶらさがり続けているあなたの隣に椅子を移動させ、その上に乗る。彼は息を荒げ、笑みを浮かべながら天井にロープを吊るす】



【すぐ隣のあなたの顔を見つめながら死後硬直で固まりかけている指を解くように自らの指を絡めた】



【後日、お互いの指がしっかりと絡まった状態の二人の遺体が発見された】
首を吊る