【こっちを見ながら泣いていた彼に驚き、慌てていたら火玉が落ちてしまった。
 花火をバケツに入れて、「どうしたの?」と再び彼に声をかける】



…あ、いや…

……なんか、お前見てたら、勝手に…

【そう静かに言って、手で涙を拭う。その拍子に彼も自分の花火の火玉を落としてしまった】

……勝手に、じゃねえな





…お前が、あんまり綺麗だったから

…線香花火に照らされていたお前の横顔が、あんまり綺麗で…それ見てたら、なんか胸が苦しくなって…

…? エッ!?ど、どうしっ(ポトッ)…あ